来客ウィークも終わり、日常の静けさが戻ってきました。
久しぶりにまちづくり関連の新聞記事をクリップ。
お笑いの吉本興業東京本部が、新宿区歌舞伎町の中心から約300メートルの旧区立四谷第五小に移転するそうです。歌舞伎町進出の拠点にするほか、将来は地域住民にも開放する考えとか。
吉本、廃校校舎を丸ごと新社屋に 新宿・歌舞伎町 from asahi.com
同校は昭和初期に建てられ、人類で初めて宇宙飛行をしたガガーリンが来校したこともある。しかし、児童数減少で95年3月に廃校。統廃合した学校の校舎として使われた後、区が書類などの保管庫や会議室として利用していた。今回、歌舞伎町を安心して楽しめる街に再生させるプロジェクトを進める新宿区と、千代田区神田神保町にある現社屋が手狭で移転先を探していた吉本興業の狙いが一致した。契約期間は10年。
吉本興業が約8億円かけて耐震・防水工事を施す。教室の机やいすの一部は社員がそのまま使う計画で、校庭には芝を張り、将来は地域の住民にも開放するという。
会見で吉野社長は「歌舞伎町には大きな魅力を感じる。地元とコラボレーションしていきたい」と話した。この地区に1000人程度を収容できる劇場をつくることも検討しているという。
都心の、それも治安が問題視されている地域の廃校をエンターテイメント企業が再活用し、付加価値をつけて地域に還元するなんて、素敵なアイディアだと思います。来年4月からの利用を目指しているそう。
風俗店を摘発して地域の浄化を進める新宿区には、「そんなことをしたら税収が減るじゃないか」「歌舞伎町で働いたり遊びに来る人が落とすお金で生活している、善良な一般市民の生活をどうしてくれるんだ」という苦情やいちゃもんが相次いでいると思われます。それらも一石二鳥で解決しようとしているのでしょう。
吉本側の背景には、最近のお家騒動があるようです。今の本社は創業家の土地に建っており、かつ相場より高額な家賃を支払っているため、そもそも縁を切りたく新しい本社用の土地を探していた模様。
きっかけは創業家との確執? 吉本、歌舞伎町進出の裏 from zakzak
歌舞伎町の浄化作戦を進める新宿区は、違法風俗店摘発などで生じた経済的なマイナスを補うため、歌舞伎町を大衆文化の一大発信拠点とする「エンターテイメント・ランド」に再生する構想を掲げており、吉本も協力していくという。吉本にすれば、現在の東京本部が手狭になり、ルミネに常設劇場がある新宿への移転を検討するなか、新宿区との思惑が一致したことになる。
もっとも、これについてはうがった見方もあるようで、暴力団を排除しようと尽力している歌舞伎町に、暴力団との繋がりが噂される吉本を招き入れることは、浄化作戦に水を差すことにならないか、という指摘もあるのだとか。
地域の現状、この企業の性格からいって、きれい事では済まされないあれやこれやがあるのでしょう。ディスクロージャーがどこまで働くのか。あるいは途中経過はともかく、終わりよければすべて良し、となるのか。はたまた黒い世界が清濁を飲み込んでまた一回り大きくなるのか。
新宿区にはぜひ踏ん張っていただきたいところです。
