
幼稚園のお寺で子どもたち向けに「涅槃会(ねはんえ)」がありました。陰暦2月15日にお釈迦さまが亡くなったことに由来する行事です。
ののさまにお花を手向けて、園長からお話を伺います。
ののさまの具合が悪くなったときにネズミが急いで薬を取りに行ったんだけど、それを知らない猫がそのネズミを追いかけて邪魔をした。だから、お亡くなりになったとき、いろいろな動物が悲しんで集まってきたのに、猫はいたたまれなくてその集会にくることができなかった。

そんなわけで、この絵には猫だけいないんです。
年長さんの中にはお話を聞くのが3回目という子もいて、
「きのこを食べて死んじゃったんだよね」
「そう、よく知ってるね。その話も聞きたい?」
「聞きたーい」
子どもたちにとって、お寺の本堂は特別な場所。いつもと違って静かに過ごします。子どもの自発性を大切にするかなり自由な幼稚園ですが、一方で、こういった本物の文化財を見せたり、絶対的な存在の前に頭を垂れる時間などを教えてくださることで、子どもの内的世界がぐんと広がっていくようです。
